中欧旅行記2 巻き戻しの街、ワルシャワ

ポーランドワルシャワ滞在二日目

天気は快晴


飛行機と昨日道に迷ったのもあり、体調不良っていうか疲れが酷い

万全を期して昨夜は早々と眠ったが、朝はどうにも体に力が入らなくて遅くなった。

食事は9時頃からホテルの食堂でとった

料理はいろいろあって面白い。

昨日食べた魚の料理もあった、有名なのかな

ソーセージとかベーコン食べて、あとはパンが旨かった。

でも水がよくないのか、飲み物は総じてうまくない

部屋でもうひと息ついてから旧市街へ行ってみることにした。

アウシュビッツを見てみたかったのだけど、電車に乗って帰ってこれる気も、体力がもつ気もしなかったのでまたの楽しみにしよう(9時にホテルにいるようじゃそもそも行って返ってこれるかどうか怪しい距離でもあるし)

そもそもポーランドに関して何も調べてこなかったしね・・・いやポーランドだけじゃなくてチェコオーストリアもだけど・・・(そんな時間も無かった)

とりあえず地下鉄の乗り方くらいは覚えておくべきだろうと、歩きではなく地下鉄に乗ってみることにした。ワルシャワ中心地の南にいるようで、旧市街は北側にある

一本地下鉄が通ってるようなのでそれに乗ろう

最寄り駅はpolitechinikaという駅だった。数分かなホテルから

綴りがどうにもロシア寄りっぽい感じがする。

ここから数駅行ったところで降りて歩くことにする。

街の交通網は地下鉄の他バスとトラムもある

トラムは正直よくわからないので歩く。

日本にいるころでもバスは極力乗らないことにしているから海外ならいざしらず


公園を横切ったのだけど、やはり何か冷たい感じの柵があったりする

ぶらぶらと散策しているとワルシャワ蜂起の記念碑を見つけた。


これには甚く感動した。彫刻がまず立派で、当時の人達の悲痛な想いが偲ばれる

これが自国の存亡をかけて戦った人々なのだろう。日本はドイツ側の枢軸国で敵側になるのだけど、国の為という想いは同じだろうか

当時の立場は似たようなものの韓国とポーランドでここまで違うものかと驚いた

日本の隣がポーランドだったら良かっただろうなァ

近くの建物が立派で入ってみたかったのだけど、入り口がよくわからず、そうこうしているとバスを待っていたポーランド人のおじさんに話しかけられた。どうにも英語ではなくポーランド語を話しているようで分からなかったのだけど、気持ちは嬉しかった。

若干道に迷ってたような気がしてたので、地図を広げてここがどこだか教えてもらえた。おかげでようやく今どこにいるかわかってきたので、旧市街の方へと歩き出した

途中で絵葉書を売っている店があったので立ち寄ってみた。店員がおらず、店の前で電話しているおばさんがそうなのかなぁと思って呼んでみたら案の定だった

結構いい加減なところもあるな、きさくな感じだったけど

絵葉書は2枚買った

このあたりから本当にポーランドの人たちが好きになっていた気がする。出会う人出会う人とにかく親切だ。

拙い会話だけど、話していると垣間見せる笑顔がみんな素敵だった

絵葉書の店から少し歩くと旧市街の入り口が見えてきた。

入り口はレンガの城壁

とても戦後に復興したとは思えない重圧感がある。

ちらほらと道端で露天商をやってる人もいる

城壁の周りをぐるっと歩いてみた。中々きれいなところだ。





見物客らしき人も結構いるようだ

城壁から街の中心へと向かう、すぐそばにアンティークを取り扱う店が会った。ご丁寧に日本語の案内もあって驚く。

入ってみると古びたコインや骨董、戦中の将校たちのバッチ、勲章みたいなものや懐中時計、ネックレスなど色々おいてあった。

懐中時計はちょっとほしかったのだけど、動いていないのでやめにした。そのまま真っすぐに歩いていくと広場が見えてきた。

旧市街広場だ

絵売りや露天商がここでも何人かいて、広場の3分の1くらいはスケートリンクになっていた。人工の期間限定のものらしい

おじさんが一人風船と竹とんぼを組み合わせたおもちゃで子どもと遊んでいた。

広場にツーリスト・インフォメーションがあり、しばし休憩がてらネットサーフィン

ワルシャワミュージアムがあるそうなので探すことにするが、なぜだか見つからない。広場に面しているはずなのだが

一向に見つからず道行く人に訪ねたりしていたら、一人のおじさんが話しかけてきた

日本語で

これにはびっくり

とりあえずミュージアムを探していると伝えると場所を教えてくれた

そのまま少し立ち話をしていると、何でも日本に昔住んでいたことあるらしい、生まれはシカゴで、どこかの街の(思い出せない)市長をしているらしい

今は休暇中でこれからホテルに戻るところらしい。

去り際に「もうしばらく日本に帰らないの?いや・・・帰りたくなさそうな姿だなw」と言われた。

まだ旅は始まったばかりだし、その通りではあるけれど、見窄らしい姿をしているからそう見えたのかもしれない。

市長と別れてミュージアムに入ってみたけれど何やらシアタの上映時間が終わったとかですぐさま追い出されてしまった。仕方ないので退散して、そろそろ昼飯でも食べようかと思い、南へ進む。


いくつか教会なんかを見て、王宮(なのかな?)がある広いところに出た。

広場では鎧をきた芸者に君も着てみないか?と誘われたが断った。おそらくお金を取られるやつだろう

お店を探すも寒いのでどの店も中の様子がわからない。これが北国というやつなのかな

ようやくそんなに高くはなさそうな店を見つけれたので入った

メニューをざっとみるとピザがうまそうなのでそれを頼むことにした。

BARみたいで店員のお兄さんがかっこいい、しかも気さくだ。良いところだ、ポーランド

ピザは今から焼くとかでかなり待たされた。ビールを2回頼みながらのんびり待つ

テレビではメルケルさんが英国の議会で演説(?)していた。ウクライナ情勢に関してのニュースが多かった

ようやく来たピザは案の定とても大きい、これは時間がかかるわけだ・・・

食事はある意味残念ではある

何とか平らげて歩き出す。

南に進む

ワルシャワ大学にも入ってみた。

さらに南へ下っていくとポーランドの偉人コペルニクス

3時くらいになったが、疲れてきたので何か後一つ見物してホテルに帰ろう

何があるかと地球の歩き方を出して、探すと軍事博物館があるようだ

中々面白そうなので行ってみることにした

しかしまた距離があってかなり歩いた。

着くといきなり戦闘機のお出まし

いっきに疲れが吹き飛んだ




戦闘機のほかに戦車やら砲台やらがあって写真をとった

しかし博物館のほうは夕方には閉まってしまうので、先に中に入ることにする

入り口のおじさんがまた色々話しかけてくる。人が良いんだなぁ、ポーランド

博物館の中は写真がダメだった。

展示物は中世くらいからの武器と戦争の歴史

靖国神社遊就館と似ているところがあるかもしれない

あちらは一部の人と2ヶ国だけにボロカスに言われてるけど、どこにもあるもんなんだよな

まぁここは博物館であってお墓ではないのだけど(別のところに戦死者の墓がある)

日本のものも第二次あたりのコーナーで少し展示してあって、一組の親子が熱心に見ていた。ちょっと嬉しい(漢字が珍しいとかだろうけど)

博物館をでた後は、さっきの外においてある兵器を全部見て回ることにした。




近くで見れるのは感動する。

5時過ぎになったんだけど、これ以上歩くのは無理だなぁと判断してホテルに戻る。

夜、少しだけ体力が回復したあと、スーパーまでいってサンドイッチと水だけ買って晩飯にした。昼間のピザがもたれて食欲がなかった。

明日はポーランドを出国、ベルリンへ向かう。






半年ぶりに中欧の旅の記録読み返して、旅のこと思い出してるんだけど何だか今にして思えば長い夢でも見てたような、そんな感じがします。

俺あんなところを歩いてたんだよなぁ・・・って

毎日研究室と自宅の往復と株取引ばかりの生活からすればなんと充実した日々だったのかって