中欧旅行記18 ウィーン、オペラ座のスナフキン

朝は少し早めに起きて、朝食

10時40分プラハ発→ウィーンの列車に乗るので早めに動く

ホテルのチェックアウトは今までで一番早く済んだ。

さっさと駅に行ってCラインで中央駅へ向かう

車内で昼食を取るつもりで水とサンドイッチを駅で買った。

チケットは取っておいたが、ホームがどこかわからないので電光掲示板で確認してみたが、一向に表示されない。時刻は出ているのだけど・・・

ホームは1から7番まであったのだけど、どこにも書いて無く、とりあえずまだ発車時刻までは時間があるので電光掲示板の前で待つことにした

おそらく時刻が近づいたらホームの番号が表示されるだろうし、待てば良いだろう

ぼうっとしていると異国人(チェコ人ではない白人)の女性に「you speak english ?」と聞かれる

何事だろうなと「a little」と返すと、どうもホームが分からないらしい。

チケットを見せてもらって、電光掲示板を確認すると彼女のホームは表示されていたので、一番奥(7番)まで行けばいいと教えてあげた

しかし、どうにもこうにも、こんな旅人に聞くなんてどうかしてる。

チェコ人に見えたわけなんてありえないから、よっぽどの旅の玄人にでも見えたのだろうか

その後も待っていると、ようやくホームが表示されたので列車に乗り込む

近くにいた人が皆一斉に動いたから笑ってしまう。


座席を探してみると、今回はどうもコンパートメントというやつで、席が部屋になっている

ハリーポッターとかで見るやつだ。

今まで幾度と無く列車に乗って都市間移動しているけどこのタイプは初めてだ

指定の席に座っていると、扉から日本人っぽい女性が入ってきた

大きな荷物を引っさげてるので、上の荷台へ上げようとするので手伝ってあげがてら声をかけてみることにした

「日本人?」と聞くと案の定そのとおりだった。

話を聞くと向かいの席らしい。

出発まで窓をぼーっと眺めていたけど、他に同席の人が来ないので、続けて話してみることにした

日本語に少し飢えていたのもあるかもしれない

聞くと、院卒の文系で阪大(法)らしく、個人旅行は初めての一人旅で

親には心配するので、友達と行くと話して来たらしい

なかなか女性の一人旅というのは柵が大変なんだなぁと思う。

僕の場合、確か半月くらい前に一方的に行くから前日に実家に帰るわ〜といった具合だったが・・・

苗字は忘れたが、名前はたしかユイさんだったかな

プラハから旅を始めたらしく、どうも同じ日に入国したようだ

まぁ僕はドイツからだけど

ウィーンでは僕より一日多く滞在するそうだけど、ホテルが同じらしく、そのまま一緒に行くことになった。

車内では会話もそこそこに尽きてきたのでお互い本を読み始めたのだけど、ちらと表紙を見てみると「人類資金」を読んでいるのでびっくりした。

福井さんのファンらしい、女性読者いるんだなぁ・・・しかし内容的には機械科の俺のほうがファンとしては特殊かもしれない

その後も途切れ途切れに会話しつつ3時間程度でウィーン市内に到着

マイドリングという駅から乗り換えなければいけないので、駅で別のチケットを買う

どうにも彼女は買い方を知らないらしい

チェコでは駅員から直接チケットを買ったりしていたそうだ。迷ってたら現地の人に話しかけられて何度か教えた代を請求されたりもしたそうだ

なんだか俺とはちょっと違うタイプの人だなぁと思う

乗り継ぎの駅着後は少し迷ってしまって、通りすがりの人に道を教えてもらった。

いまだかつてないくらい懇切丁寧に教えてもらえて、これは女性連れの力ではないかと思った。

ホテル着後は一緒に飯を食いに行くことにした

5時集合にして、待ち合わせ

合流したあとはまだそのまま食事に行くには早いこともあったが、彼女が行きたいところがあるという

どこかと問えば、オペラ座でオペラのチケットが買いたいとのこと

ウィーンでの行動はプラハ同様何も考えてなかったので、着いて行くことにした

プラハでは乗らなかったトラムに乗り、近くまで行く

チケットを買いたいということだけど、時間が遅くてもうすでに正規のお店は閉まっていて、周りのダフ屋で買うしかなくなっていた

歩いているとダフ屋がやたらと絡んでくる

50ユーロだのふっかけられたが、それは無理ということで、周りをぐるぐるしつつ、25ユーロ(二人で)という人がいたので、悩んだが一緒に行ってあげることにした。

しかも明日じゃなくて今日の講演

まぁ別に特段予定があるわけではないので良いが、少々痛い出費ではある

度々、ユイさんからお礼を言われたが、オペラ座なんか独りでは行けやしないし、女性と一緒になんてこの先、一度もありえないから良いだろう

旅のみやげ話にもなる

開演時間までいくらかあったので、オペラ座の外観をぐるりと見て回って、喉が渇いたので水を売ってるを店を探した。

そうこうしているといい時間になったのでオペラ座の中に入る

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豪華絢爛とはこのことだが、全く来る気も無かったからしょうがないとはいえ、こんなことになるならスナフキンみたいな旅人姿で来るんじゃ無かったな


内装もそうだが、周りの人たちもダンディなスーツのおじさんやドレスの女性といった具合で肩身がせまいなんてもんじゃなかった。


貴族というのか何だかオペラ座の怪人とかシンデレラの舞踏会とかあの手の空気だった

見学する場所はボックス席というやつで、部屋みたいなとこに6つ席があった


下のステージ前は普通の席なんだけども、上の階はみんなBOX席で、番号が5と6だったもんだから見づらいというか見えない。


ユイさんはパンフも買っていたが、僕は来れただけで良いかという感じだったので何も買わず

まだ6の方が見やすそうだったので席を変わってあげた

幕が上がり、オペラがはじまった、会話というか唄?なのかなよくわからないけどは、手元のプレートに表示されるようになっているが、よくわからない。

舞台の前にオーケストラがいて、要所要所で演奏していた。マイクとかは一切ないんだなぁ・・・

まぁそれもそのはずで、昔からの建物だし、マイクがあったわけないし、音響をなるべく考えてつくってある建物なんじゃないかと思っていた(オペラ見てない)

そんなことばかり考えていたけど、オーケストラは凄いので、そこは結構感動した。オペラはよく分かんないし、見えなかったけど


途中、何度か休みがあって、結局3時間ものの大作だったようだ

内容はなんとなく雰囲気的には恋愛なのかな?という感じ


終わった後はオペラ座を出て、ようやく約束の飯でも行くかとなったんだけど、ユイさんはどうも腹が痛いらしくて、ホテルの近くのバーで飲み始めたけど、あんまりに体調悪そうだったので帰ってもらうことにした

僕は酒飲みたかったので、1人でソーセージをつまんで何杯かビールを飲んだ